兵庫・淡路島を拠点に活動するバイオリニスト、益子侑さん(37)は、イザナギノミコトとイザナミノミコトの「国生み神話」で知られる場所で育ちました。音楽ゆかりの家に生まれ、多くの有名アーティストとの共演も経験してきました。淡路島との縁は思いがけないものでしたが、それは彼女の未来を切り開く鍵となりました。コロナ禍を乗り越え、幼少期を振り返りながら彼女は語ります。「私の選択は間違っていなかった」と。

 

プロフィール

益子侑(ましこ・ゆう)

生年月日:1986年5月13日
出身地:埼玉県さいたま市
血液型:A型
趣味:カフェ巡り/テーマパーク巡り
経歴
2012~2014年 昭和音楽大学オーケストラ研究員兼テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ所属。
大学在学中よりTVやライブ、レコーディングにて、エンヤ、The Platters、The Stylistics、松田聖子、北島三郎、小林幸子、KinKi Kids、SMAP、福山雅治、サザンオールスターズ、平井堅、KONISHIKI、純烈、初音ミク、ピーボ・ブライソン各氏他、様々なアーティストと共演。
2016年 ソロ活動本格始動
学歴
東京音楽大学付属高等学校を経て、東京音楽大学卒業

 

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幼少の頃に始めたバイオリンが、今では私にとって生きる糧となっています。

3歳の時にバイオリンを始めました。姉も同じ頃にピアノを始めたようですが、具体的な記憶はありません。母から「ピアノとバイオリン、どちらがいい?」と聞かれ、「バイオリン」と答えたそうです。幼い頃からバイオリンを演奏しており、家族は音楽好きで、特に母がクラシック音楽を好んでおり、コンサートにもよく連れて行ってくれました。音楽をやっているのは姉だけでした。

現在、バイオリンは私の生活の支えになっています。当時の選択は正しかったと感じています。姉と同じ楽器を選んだ場合、比較されることもあったかもしれませんが、違う楽器を選んだことで幼少期は一緒に演奏を楽しむことができました。高校や大学も姉と同じで、試験の伴奏も姉に頼んでいました。

高校や大学では実技試験があり、バイオリンを演奏する際にはピアノの伴奏が必要でした。その際は友人や学内の人に頼むのではなく、姉にお願いしていました。

姉の存在はとても大きく、母のクラシック好きと共に、私にとっては心強い環境でした。姉が音楽をやっていて、高校や大学についても話を聞いてもらえたことで、安心感を得ることができました。もし母と姉が音楽に関わっていなかったら、私はこの道を選んでいたか分かりません。姉は現在、家庭で子供たちにピアノを教える仕事をしています。

 

淡路島との新たな旅:音楽家益子侑の挑戦と成長

バイオリニストとして順調な日々を重ねる中で、令和2年にコロナ禍に直面しました。特に、演奏会など重要な収入源が中止されたことは音楽家たちにとって大きな打撃でした。それでも、同じ音楽に生きる仲間たちを支援する仕組みづくりに乗り出しました。夢中で走った先に見えたのは、切れることのない淡路島との縁と、自身の新たな可能性でした。

平成30年に偶然、兵庫・淡路島との縁が生まれました。その後、島が私の活動拠点となりました。私は有名テーマパークでショーやパレードの演奏に携わっていました。その仕事が私の「原点」と感じています。ポップスやテーマパークを中心に活動し、それを特徴として、クラシックだけでは表現できないバイオリンの魅力を伝えたいと思っています。現在、曲やキャラクターの作成にも取り組んでいます。

事務所を立ち上げようと思った理由は、周りで音楽家が多く離れていったことでした。結婚や他の理由により音楽を辞める人が増えていたので、「どうにかできないか」と考え、仕事を自ら作ろうと思い、事務所を設立しました。

現在、活動拠点としている淡路島との関わりは、平成30年の冬に初めて訪れたことから始まりました。最初は観光レストラン「ハローキティスマイル」で月1回の演奏をしていました。その後、シアターレストラン「ハローキティショーボックス」の完成に伴い、活動を本格化させることになりました。

 

音楽家のためのセーフティネット:淡路島で生まれた「音楽島」の挑戦と成長

音楽家の収入源が演奏会中止によって途絶える中、キャンセル料を出してくれる場合もありますが、多くの場合は収入が得られません。そんな厳しい状況から、パソナグループの南部靖之代表と協力し、セーフティーネットとして「音楽島―Music Island―」を2022年7月に立ち上げました。

「音楽島」では、音楽家の皆さんにはパソナの社員として、普段は飲食店や観光施設などで働いてもらい、経済的な基盤を確保しています。しかし、演奏活動が基本です。彼らは各種サービス業に携わりながら、島内の様々な施設で個々の演奏を披露しています。週に3、4日の働き方を選ぶことができ、演奏活動を続けながら生活を維持することができます。こうした環境は、切磋琢磨して共に成長できる音楽仲間が集まる素晴らしい場所です。現在は、淡路島の活性化を目指して取り組んでおり、関東圏の音楽大学からの問い合わせも増え、認知度が上がっています。

音楽島のWebサイトはこちら

音楽家のコミュニティによる、音楽で地方創生を目指すプロジェクト“音楽島-Music Island-“

人々の心や生活を豊かに今、私たちが出来ることを考え、未来の芸術文化を支えます。

 


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投稿者 ひがち

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