毒親とは?5つの特徴と毒親から離れるための手段を徹底解説!

みなさん、おはようございます。ひがちです♪
今回は「毒親」をテーマに、 毒親の特徴や子供が毒親から離れるための手段をまとめました。
毒親とは?
毒親というのは明確な定義があるわけではありませんが、一般的に「毒になる親」のことを意味し、「子どもの生き方を支配し、子どもにとって有害な影響を与える親」のことを指します。
毒親が子どもを支配する行動として以下のものがあります。
- 過干渉
- 過保護
- 無関心
- 過度な支配・管理
- 価値観の押し付け
などなど、いずれも親子関係がうまく機能しておらず、子どもにとっても安らげる環境とは到底いえません。
また、毒親に育てられた子供は親から「コミニュケーションの方法」や「一般的なマナー」、「一般常識」を教えてもらう機会が少なく、大人になって人間関係で悩んだり、人に騙されやすかったりと、将来に悪影響を及ぼす可能性があります。
中には子ども自身が毒親の性格や人格を受け継ぎ、同じことを自分の子供に繰り返してしまうケースもあるため、どこかで毒親からの呪縛を解かなくてはいけません。
毒親の行動が「常識」として育てられた子供は、いわば洗脳に近い状態にあるので、自分の親が毒親だと気づくのはある程度「成人」してからというケースが増えてきています。
その一方で、子どもが成人してからも「自分の親が毒親」と気付かないケースもあります。
その場合、ある意味親子で「共依存」の関係となっている可能性もあります。どちらにしても、健全な親子関係とはいいがたいです。
毒親が子供に与える影響
親が毒親だと、子供に以下の悪影響を与える恐れがあります。
毒親が子供に与える影響①|自分に自信が持てなくなる。
子供の頃から親の強制力が強く、指示通りに行動しないと許されなかった場合、子供は大きくなっても自分に自信が持てず、自己主張ができない大人になってしまう可能性があります。
親の横暴な命令や判断に従ってずっと行動してきたため、自ら主体的に行動するにはどうすれば良いのかイメージできなくなってしまうのが原因です。
結果的に、「怒られるのではないか?」という不安を常に抱えてしまうため、自分の意見を他人に言えなかったり、自分で判断して行動できない大人になってしまいます。
毒親が子供に与える影響②|依存しやすくなる。
子供の頃から、毒親の横暴で「我慢」や「制限」を強制的にやらせれてきた反動で、成長し大人になった時に、人やモノに依存しやすい性格になってしまうケースもあります。
その結果、アルコールやギャンブル、恋愛などに極端に依存してしまい、人生の間違った道を歩んでしまう危険性もあります。
これらの依存症は毒親に育てられたことが原因の全てとは言い切れませんが、毒親との関係性や育った家庭環境も原因の一つであることを見落としてはなりません。
毒親が子供に与える影響③|性格が攻撃的になる。
毒親に育てられた経験があると、自分自身が結婚し家庭を持ったときに、パートーナーや子供に対して攻撃的になることもあります。
その原因は、いわゆる「一般的な家庭」を知らないまま大人になったため、「自分の親の行動=一般常識」となってしまっているため、同じように攻撃的な接し方をしてしまうのです。
結果的に、毒親の子供たった自分自身が「毒親」になってしまい、将来的にその子供もまた毒親になるという、負のループが続いてしまう危険性があります。
親が毒親になってしまう原因
毒親は、なぜ子どもに悪影響を及ぼす存在になってしまうのでしょうか。
毒親の言動から察するに以下のことが考えられます。
- 親自身が寂しさを抱えている。
- 精神的に自立しきれていない。
などの原因が考えられ、親自身の「人生」にも深く根差した問題であると言えるのではないでしょうか。
もちろん「毒親」といっても、一人の人間です。
その一個人が「毒親」になった背景や理由は様々あり、そのバックボーンや環境にも様々な原因が隠れており、毒親になってた原因を一概に言うことはできません。
とはいえ、親自身が精神的に自立できていなかったり未成熟なままでは、子どもにとって「毒」となる行為を続けてしまいます。
- 自分の寂しさを埋めるため、子どもとの関係に執着して過干渉になってしまう。
- 子どもは自分の所有物だと思い込み、精神的一体感を求めてしまう。
- 子育てを自分の自己実現のための道具として、なんでも自分の言う通りにさせようとする。
- 子育てに対する不安や悩みから、親になった自分の戸惑いや後悔から「こんなはずじゃなかった」という思いが強くなりすぎ、自分では解けない混乱を「あなたさえいなかったら」という言葉を吐露し子供にぶつける。
こうした親の行動は、精神的に自立ができていないことや親自身の人生の満足度と深く関連するものです。
子育ては、子どもを大切にすることはとても大切なのですが、子どもに没頭し過ぎて固執してしまったり、親と子どもの境界線を見失ってしまったりすることはよくあることです。
親自身も悩みや不安を抱えきれない場面もあると思いますが、子どものその負の感情の向けるのは間違っています。
毒親の5つの特徴
毒親には「否定型」「放置型」「過干渉」「嫉妬型」「白黒思考型」の5つの特徴があります。
それぞれ具体的に説明していきます。
毒親の特徴①|否定型
否定型の毒親は、「存在否定」「暴言や暴力で傷つける」「思い込みで否定する」などが特徴です。
存在否定をする場合、「産まなければよかった」と子どもの存在を否定することが多いです。
また、暴言や暴力で傷つける場合は、自分の思うように子どもが行動しないと、暴言を吐いたり暴力を振るったりします。
思い込みで何事も否定する場合、子どもを褒めることはほとんどせず、子どもの行動全てを否定します。
毒親の特徴②|放置型
放置型の毒親は、「親としての責任感がなく、子育てを放置する」という特徴が挙げられます。
親としての責任感がないため、仕事や夜遊びに没頭する人やギャンブル・アルコール依存症の人が多いです。
自分の欲求を満たすことしか考えていないので、面倒な育児や家事は基本的に放置します。ひどい場合は、何日も家に帰らなかったりするケースも。
毒親の特徴③|過干渉
過干渉の毒親は、「子どもを支配する」「親の価値観や理想を押し付ける」などの特徴があります。
子どもを支配する毒親は、子どもの人間関係をはじめ、進路や交際相手・結婚相手・子育てなど、プライバシーを気にせず何でも干渉してきます。
また、「自分の価値観や理想を押し付けてくる毒親」は、子どもに命令したり罪悪感を持たせたりプレッシャーを与えたりして、自分が叶えられなかった夢を子どもに押し付けて自分の思い通りに支配しようとしてきます。
毒親の特徴④|嫉妬型
子ども時代に我慢して育ってきた経験が多い親が陥りやすいのが、嫉妬型の毒親です。
子どもが成功したり、良いことがあったりすると、「自分も頑張っているのにずるい」と子どもに対して嫉妬します。
そのため、子どもの話は一切聞かず、話題の主導権を自分にしたがるのが特徴です。
毒親の特徴⑤|白黒思考型
白黒思考型の毒親は、「自分が幸せになれないのは子どものせいだ」と決めつけたりなど、物事を極端に捉えるのが特徴です。
その多くは、人間関係がうまくいっていない人がほとんどです。
毒親と離れるための手段
毒親に育てられた子どもは、「毒親の教育=一般的な教育」となってしまっているため、将来「毒親」になってしまう可能性があります。
特に「家庭」というのはとてもクローズド(閉鎖的)で外部の人間がなかなか介入できません。
だから、子供側が変わらなきゃいけないことだってあります。
「虐待」「言葉による暴力」「性的虐待」「食事を与えない」「病気、怪我をしても病院に連れて行かない」など、親が毒親ならこんなことは日常茶飯事です。
そこで最後に毒親と離れるための手段をご紹介します。
毒親と離れるための手段①|家を出て別々に暮らす。
毒親と離れるために最も効果的な手段は、「家を出る」「親と同居しない」です。
それでも、毒親が過干渉の場合、住所を教えなくても住民票を取得して居場所を特定し、干渉を続けてくることがあります。
このような事態を避けるために、「住民票閲覧制限」を役所でかけてもらうことができます。
ただし、住民票閲覧制限をかけるには、毒親からされた仕打ちを証拠として提出する必要があります。
※カウンセリングを受けた実績や警察へ相談した実績など。
その他にも、毒親からどんなことを言われたりされたかを事細かく書面に書くなどして、充実した証拠を用意しましょう。
特に過干渉な親は、「面倒見が良すぎる」ことが、いつのまにか「依存」になっていることがほとんどです。
つまり、毒親から離れられない原因をあなた自身が作っている可能性があります。
まずは、毒親自身が自分の「依存」を認め、断ち切るように考え方を変えていくことが重要です。
そこで「大学進学」や「就職」などのタイミングに合わせて「1人暮らし」をはじめましょう。
毒親と離れるための手段②|「接近禁止命令」を申し立てる。
原則、親子の縁を切る法的手段はありません。
しかし、毒親の行動によって「著しい損害」や「緊急で危険を避ける必要性がある場合」などの状況になった際は、裁判所に「接近禁止命令」を求めることができます。
- 裁判所に「保護命令」を申し立てる。
- それに伴う仮処分として「接近禁止仮処分命令」が出る。
- 一定の期間、親の子どもへのつきまといなどの行為が禁止されるようになる。
この仮処分命令を得るためには、毒親に受けた損害を証明できる証拠を提出しなければなりません。
証拠書類|カウンセリングを受けた実績。警察へ相談した実績。毒親の言動を事細かに記載した書面など。
毒親と離れるための手段③|「親子関係調整調停」を申し立てる。
もうひとつの法的手段は、家庭裁判所における「親族関係調整調停」を利用することです。
親族関係調整調停とは、親族間で関係が悪化した場合に、家庭裁判所の調停委員を交えて話し合うことで円満な親族関係の回復を目指す手続きのことです。
専門的な知識を持った調停委員が話し合いの仲介を行い、親子だけで話し合うよりも冷静かつ建設的な協議が成立しやすくなります。
調停で話し合いがまとまれば「調停調書」が作成されるので、そこに「毒親からの謝罪文」や「今後は子どもと接触しない」「口出ししない」といった内容と、「約束を破った場合の違約金」などが記載されれば、毒親の抑止力も期待できます。
毒親と離れるための手段④|家庭以外での人間関係を強化する。
家族との関係は重要ですが、それが全てではありません。
家族との関係が期待できないのであれば、バイト先の友達や学校の友達、部活の仲間など、家庭以外での人間関係に「安らぎ」や「安心」を求めることは、心を安定させてくれます。
特に、「恋人」を作ることは大切です。
毒親は「そんな相手とは別れなさい」と自分の支配力が弱まることを恐れ妨害してくるかもしれませんが、そこに屈しないことが大切です。
まとめ|毒親と離れて自分らしい人生を送ろう!
毒親と離れて自分らしく生きるためには、物理的にも精神的にも親と決別する必要があります。
そのためには、親と決別できる強さと勇気が必要です。
時には誰かの手を借りてでも親と決別しない限りこの問題は続きます。
また、毒親の元で育った子どもは、将来「毒親」になってしまう可能性があります。
このように毒親は後の世代に伝わっていきますが、どこかでこの悪循環を断ち切ることが必要です。
「どういうふうに行動したら良いかわからない」という方もいるかもしれませんが、まずは周りの友人に相談してみるところから始めてみるのはいかがでしょうか。