児童養護施設出身者でも大学に進学できる制度とは?

みなさん、おはようございます! ひがち (@higachi_note)です♪
児童養護施設から大学進学への進学率が低い理由について考えていた時に、こんなニュースが飛び込んできました。
児童養護施設から青学へ「後ろ盾ない」救った推薦制度
虐待を受けたり、身寄りがなかったりと、様々な事情により児童養護施設でくらす子どもの進学を支援しようと、独自の推薦入学制度を設ける大学が出始めた。
学費だけでなく生活費を支援する大学もある。進学をあきらめる子どもが多い現状を変えてほしいと、施設出身の学生は支援の広がりを期待している。
引用:朝日新聞デジタル|児童養護施設から青学へ 「後ろ盾ない」救った推薦制度
虐待などで家庭環境に恵まれなかった子供や児童養護施設で育つ子供にも、もっともっと将来の選択肢を用意してあげるべきで、こういう施策がもっと広がって欲しいと思います!
ひがち
このように最近は児童養護施設出身者の進学率は徐々に上がってきていると聞きます。
しかしまだまだ進学率が低いのが現状で、考えられる利用としては以下の通りです。
- 学校での授業以上の学習時間や機会をなかなか設けにくい。
- 学習塾や家庭教師等で習ったりできる経済的余裕がない。
- 家庭の事情等あって、高校卒業後すぐ就労する必要がある。
児童養護施設出身であることを理由に、進学のチャンスが減ったり、門戸が狭まるようなことはあっていはいけないですよね…。
さらに厚生労働省によると、18年度末に高校を卒業した児童養護施設出身者の大学などへの進学率は14・0%で、高校卒業者全体(51・9%)の 4分の1程度。
さらに一般の学生と比べ中退の割合も多い傾向にあるとされています。
大西良准教授(社会福祉学)は「進学や卒業を阻んでいるのは経済的理由だけでなく『大学を出て希望の職業に就く』といったロールモデル(模範)となる人物が身近にいないことが大きい」と語っています。(引用:大学進学を思い描けない子…養護施設出身者、広がる支援「選択肢を」)
そこで今回は、児童養護施設出身者の大学進学の実態と、進学するための制度などをご紹介させて頂きます!
児童養護施設出身者のための制度

まだまだ課題はあるものの児童養護施設出身でも大学に行ける
基本的に養護施設の子供達や里親の元で育った子供達が面倒見て貰えるのは18歳迄です。
そこからの進学の費用は、自分で用意(実の親が出すか奨学金制度利用とか)しなければいけません。
頭が良ければ、学費免除の奨学金も有りますが、多大な費用を払う事と、生活費を考えると、普通は就職する人が多いです。
しかし、かなり多いとは言えませんが大学進学するも人います。
最近では進学した場合、措置延長といった制度もあり、施設児童の進学がしやすい環境が少しずつ出来てきています。
福祉系の大学で、児童養護施設出身の学生のための奨学金等の独自の制度を設けている大学もあります。
ただ、学費を払うため、アルバイトとの両立が大変になり、休学をして一定期間稼ぎながら通ったり、単位が取れないことや学費が払えないことで退学してしまう学生も多いです。
進学率も増えていますが、退学率も通常の学生に比べて多いので、大変な点はやはり多いと思います。
児童養護施設で過ごしたという生活ならではの困難もあり、これからも普通の学生より大変なことも多いと思います。
しかし、周囲の大人は思っているよりも暖かく見守ってくれています。
大学進学を目標にしている人は、自分の夢やこれからのために、今はただ純粋な気持ちで真っ直ぐ大学進学に向けて頑張ってほしいと思っています!
ひがち
早稲田大学独自の奨学金

早稲田大学独自の奨学金をご紹介!
「紺碧の空(こんぺきのそら)奨学金」は、児童養護施設やファミリーホーム入所者および出身者、または養育里親家庭で育った里子が、経済的理由により早稲田大学への進学を断念することのないよう2017年度入学者より募集を開始した奨学金です(養育里親家庭は2018年度入学者から募集開始)。
紺碧の空奨学金HP:「2022年度版 紺碧の空奨学金 募集要項」
※児童養護施設等の出身者が、経済的理由により早稲田大学への進学を断念することのないよう創設された奨学金。入学検定料をはじめ学費も4年間全て免除され、月額9万円の生活費も支給される。入学前に在学中の奨学金を約束する入試前予約採用給付奨学金となっており、採用候補者は早稲田大学が実施する入学試験に合格・入学することで奨学生に正式採用される。
大学に進学している割合は1割程度と低く、「お金がないから進学できない」と初めから諦めている子どもも多いのが現状です。
これらの実態が世の中にあまり認知されていないことも問題だと語るのは、児童養護施設出身で早稲田大学に通ってる、飯田 芽生愛(いいだ・めいあ)さん。
全文はこちら▶︎▷▷児童養護施設出身早大生 子ども貧困問題に「当事者の私だからできること」
しかし、このような制度があったとしても、その情報が肝心の当事者や施設関係者に適切に伝わらない現状もあります。
児童養護施設の子どもたちをはじめとする社会的養護の下にある子どもたちが、広い視野と選択肢を持ち、環境に左右されることなく自分の将来を決定していける未来の実現に寄与していきたいと語る飯田さんの活動は今後も目が離せませんね!
生まれた環境に左右されない学習機会を

育つ家庭や環境で圧倒的にハンデを持った子どもたちも、平等に学習に励み、進路を選択できるための、経済的支援が行われることを切に願っています。
児童養護施設から大学に進学するのには、僕たちが想像もできないハードルが多く存在します。
もちろん施設にもよるが、大学に進学して卒業するといったケースはまだまだ少ないようです。
18歳になれば施設を離れ、経済的に自立しなければいけないことがほとんどです。
進学しても奨学金やバイトで学費をまかなえず中退するケースも多々あります。
育つ家庭や環境で圧倒的にハンデを持った子どもたちも、平等に学習に励み、進路を選択できるための、経済的支援が行われることを切に願っています。
というわけで今回は、児童養護施設出身者の大学進学の実態と、進学するための制度などをご紹介させて頂きました。
まだまだ課題は山積みですが、僕も夢見る若者を応援していきたいと思っています!
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今朝は肉まんを食べました😋
あおかげで暖まったので今日も1日頑張ります(,,> <,,)♡ pic.twitter.com/S8SrawUaTN
— ひがちのツイッターさんぽ🐱🍊 (@higachi_note) December 11, 2021