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60年代の洋楽から学ぶ、音楽の力で世界は変えられるのか考えてみた!

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マウンティングひしめく毒親ジャングルを、その圧倒的なメンタルで生き抜いてきた、サブカル系Webライターひがち。HigaChi LABO(ひがちラボ)のマスコットキャラクターとしてブログサイトを運営するのみならず、ひがちnote編集長、ハイボールがぶ飲み隊長、マーケティングコンサルなど活動の勢いが止まらない。「家庭環境に悩む子供は漫画喫茶に連れていけば全回復する」というのが持論。間違えている。
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みなさん、こんにちは!ひがちです♪

さて今回は、1960年代の洋楽にフォーカスし、「ラブ&ピース」音楽の力で世界は変えらるのかを考えていこうと思います。

音楽の力で世界を変えることはできるのか?

Paris, France – November 15, 2011: Concert posters from 60’s and 70’s has been exhibiting for selling in a book shop’s booth on a street of Paris.


現代の常識から考えると大それた考えだと思われるかもしれません。

 

  • 音楽なんかで世界が変わるのか?
  • 戦争や貧困がなくなるのか?


問題はそんなに簡単ではないですよね。


しかし、60年代のミュージシャンの多くはこれを本気で信じていました。


いわゆる「ラブ&ピース」と呼ばれるものです。


「愛と平和」


美しい言葉ではあるけれど、美しすぎるが故に今の僕たちには冗談めかしくて言えなくなってしまっている言葉ですよね。


「愛と平和」を求め真面目に考えれば考えるほど、そこに至る道のりの厳しさが浮かび上がってきます。


それが今僕たちが生きている世界です。


60年代はそうじゃなかったのかと言うと、恐らく同じくらい問題はあったと思います。

 

何しろ彼らが実現しようとしていた理想は、ものの見事に敗れ去っています。


だから彼らはこう考えていていました。


人が意識を変えれば問題は解決する。


実にその通りです。


人の考え方が変われば世界は変わる。


みんなが平和を望めば平和は簡単に手に入れられるのだから。


人々の意識を変えるものそれは音楽だ。


当時の人々はそんなふうに考えていました。

1960年代に理想としたバンドのあり方とは?


当時人気を誇ったアーティストに、「クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング(以下、CSN &Y)」と言うグループがいました。

 

60年代の理想主義を最も体現していたのは、ビートルズでもジミヘンでもなく彼らだったかもしれません。


CSN &Yはその存在の有り様が極めて理想主義的なグループでした。
メンバーの名前がただ並んでいるので、アーティスト名にはもちろん意味があります。


バンドはどうしても「リーダーがいてメンバーがいる」と言う形式になってしまいます。
いわゆる「上下関係」があります。


これは突き詰めていくと「上官と部下」の軍隊形式に行き着いてしまいます。


しかし、彼らは「それは違う!おかしい!」といいます。


全員が「個」として実力を発揮し、1つの目的に向かって力を合わせれば、上下関係なんか必要ないのだから!


「意識改革のためには組織形態から変えなきゃダメだ!」

彼らの一風変ったグループ名はそんなメッセージを含んでいました。

 

新しい音楽の方向を示すために彼らは何を成したのか?

 

通常であればこんな試みは早々に破綻します。


例えばこんなバンドを想像してみてください。

 

  • ボーカル:ミック・ジャガー
  • ギター:ジミヘン
  • ベース:ポール・マッカートニー
  • ドラム:ジョン・ボーナム

 

およそ考えられる中で最高のメンバーです。しかし、このバンドで一体何をやればいいのでしょうか?

 

きっと立派な作品を生み出してくれるかもしれませんが、新しく音楽の方向を示すようなモノには恐らくならないのでは?と思ってしまいます。

 

また、仮に新しい事をしようとすればメンバー同士がぶつかり合って、このバンドはすぐ空中分解してしまいそうですよね…。


CSN &Yのメンバーはこのバンドほどではないけれど、それぞれが有名バンドで既に名を成したアーティストでした。勿論、
才能あるアーティスト同士なので、勿論「エゴ」のぶつかり合いはあります。

 

しかし彼らはそれをもプラスに転換し音楽の新しい方向性を示すものを作り出すことができました。「人が力を合わせて1つの方向に向かえば優れたものができる。」と言うことを実証したのです。

 

CSN &Yの音楽はイーグルスに代表されるアメリカンロックの後進アーティストに進むべき道を示したほか、Led Zeppelinにさえ決定的な影響与える革新的なものでした。時代の空気をいっぱいに吸い込んだ新しく理想的なこのグループに人気が集まらないはずはなく、彼らはアメリカのトップアーティストになっていきます。

 

 

ウッドストックの大成功

 

 

(画像:Woodstock Music and Art Festival – ウッドストック・フェスティバル –より)

 

CSN &Yがその存在を世に示したのが「ウッドストック・フェスティバル」だったというのも象徴的です。

 

1966年に開催されたロック史上最大のイベントであるこのフェスは、「愛と平和と音楽の三日間」と題されています。

 

このフェスには多くのアーティストが参加していますが、全員が無償で演奏を行いました。そして40万人のオーディエンスは全員がタダで音楽を楽しみました。

 

40万人の人がひしめき合っているというのに、死人はもちろん、大きなけが人も出ませんでした。タダだからどんな奴が来ていてもおかしくないのに、何の事故も起きませんでした。

 

更に驚いたことにフェスの会場で出産した人までいました。

 

「音楽と隣人を愛する気持ち、ラブ&ピース」がこの奇跡を起こしたのかもしれません。

 

ウッドストックの成功は当時のロックがつかんだ最大の勝利であると言えます。

 

そして、人々は勝利の美酒に酔いしれました。

 

ラブ&ピースはなんと大きな力を持つのだろう。

 

人類史上こんなに多くの人が1カ所に集まったことなんてありませんでした。

 

もしあったとすれば、それは軍隊くらいです。

 

しかし、これは軍隊ではありません。正反対の意識を持つ集団なのだから。

 

しかし、人々の反戦メッセージは届かなかった。

 

しかし、この甘美な高揚は長くは続きませんでした。

 

ウッドストックから4ヶ月後、カリフォルニア州オルタモントで開かれたローリング・ストーンズをヘッドライナーとするフリーコンサートで殺人事件が起こってしまったのです。

 

人殺しが起きてしまっては、「愛と平和」もありません。人々の反戦メッセージも届きませんでした。

 

当時のアメリカ大統領ニクソンはベトナムへの兵力を増強し続け爆撃を止めようとしませんでした。彼を動かしていたのは「アメリカに勝てば戦争は終わる。」と言う単純な理想であったためです。

 

そして、理想を体現したCSN &Yも1971年に解散します。4人のアーティストはソロになりました。4つの才能のぶつかり合いは、限りないストレスを生み出し、長続きさせることができなかったのです。

 

こうして「愛と平和」は敗れ去ってしまうのです。

 

そして徐々に人々は「愛と平和」を口にしなくなってしまします。

 

「音楽は世界を変える」は破れてしまいました。

 

この手痛い敗北は、現代でもミュージシャンの頭を悩ませ続けています。

 

  • どうして負けたのか?
  • どこで道を間違えたのか?
  • それとも音楽に人の意識を変える力など初めからないのか?

 

このミュージシャンの葛藤はこれからも続いていきそうです。

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